Dr.コバヤシの 歯ごたえのある話[10]

いびきは身体の悲鳴!

みなさんは家族から「いびきがうるさい」と言われたり、旅行中、同室の人に迷惑をかけたりした、苦い経験はありませんか? うるさいだけならまだいいのですが、いびきは「ぐっすり眠れない!」と訴える、身体の悲鳴なのです。息が苦しく、就寝中の眠りが浅くなると、生命に関わるような病の原因になっていることがあるのです。   

①日中、強い眠気に襲われる ②ついボーとしてしまう ③何事にも意欲が湧かない ④近ごろ気分が沈みがちだ……いびきをかく方がこのような症状にある場合、放置せず、早く検査を受けましょう。   

一日の三分の一を眠って過ごしている私たちだからこそ、毎日の睡眠は健康維持の大切なテーマです。早期にいびきなどの不眠から抜け出して、健やかな休息を取り戻しましょう。

◆K氏体験談「たかが睡眠、されど睡眠」TAKARTのスタッフの一員であるK氏は、このところ日中の強い眠気が気にかかっていた。「年のせい」と多寡を括っていたが、妻からの「いびきがうるさい」の苦言もあり、医師の診察を受けることにした。検査は特殊な機器をひと晩身につけ、睡眠時の状態を診るものであった。   

診断結果を見てK氏は愕然とした。一時間あたりいびきは31回。呼吸停止に陥る回数も一時間あたり30回。最長停止時間はなんと111秒(!)。2分近く呼吸を止められる自身の潜在能力に感心しつつ、これじゃ睡眠時無呼吸症候群の一歩手前じゃないか!   

たかが眠りと軽くみるなかれ。人は人生の三分の一を眠って暮らす。快適な睡眠は幸せな人生に直結するものだ。みなさんの中でいびきがひどく、慢性的な眠気を感じる人は、一度医師の診断を仰ぐことをお薦めします。

Dr.コバヤシ(小林歯科医院 小林孝次) 高森町下市田2940 ☎0265-35-2316