高森寺院めぐり[2] 光明寺の紅梅

山吹に伽藍を構える光明寺は、春の花の時季に訪ねたい寺院です。 

寺標脇の紅梅は、匂い立つような鮮やかな色が印象的。青空を背景に、吸い込まれるような美しさです。境内で何より目を引くのが、樹齢六百年の黒松(玖老松)。威風堂々たる姿態は風格たっぷりで、威厳のようなものを感じます。 

本堂南の観音堂は、桂材で造られたことから「桂堂」とも呼ばれ、白衣観音を祀っています。病気平癒や子授け安産に霊験あらたかとされてきました。お堂手前の桜も清楚で可憐な美しさがあります。 

境内にはこのほか、学問の神様である天満大自在天神や、日を切って願をかけると願いが叶うとされる日切り地蔵尊なども安置されています。春爛漫の四月ごろ、ぜひご参拝ください。 

如説山 光明寺 高森町山吹8382  冊子TAKART 第9号(2015年3月)掲載

光明寺の紅梅と玖老松