Dr.コバヤシの 歯ごたえのある話[2]

歯にかかる負荷

当医院では、3歳から50代までの幅広い層の方が、歯科矯正に来院されています。矯正は「見た目の歯並びを治すため?」と思っている方もいらっしゃいますが、実は歯を失う2番目の原因は〝噛み合わせ〟なのです(ちなみに、第1位は口腔内細菌による歯周病です)。 

普段、私たちが物を噛むとき、歯には自分の体重ほどの負荷が加わっています。プロ野球選手が球を打つ瞬間には、1トン近い力で歯を食いしばっているといわれています(スゴイ!)。例外として、ゴルフの時は絶対に食いしばって打ってはダメです(これ本当!)。「芸能人は歯が命」なんていうコマーシャルがありましたが、アスリートにとっても歯は命なのです。

子どもの歯の矯正

現在、日本の子どもは半数近くが歯並びに問題があるといわれています。テレビを見入っている子が、お口をパカッと開けっぱなしにしている光景を見たことはありませんか? これは、無意識のうちに口呼吸になっている状態です。これが恒常化すると、鼻呼吸で行われている異物除去や、温度・湿度の調整がなされていない空気がダイレクトに肺に送り込まれることになり、身体に悪影響を及ぼします。また、口呼吸が習慣化すると、顔面の筋肉や骨格の発育に悪影響が及び、噛み合わせに影響してくるのです。 

子どもにとって矯正治療は期間が長く複雑なので、どの子もはじめはとても不安でいっぱいなものです。しかし、治療の大切さを子ども自身にわかりやすく説明し、子どもが納得し理解すると、目標に向かって努力できるように変わってきます。子どもの矯正治療は、お口と身体だけでなく、心の成長にも寄り添って進められる治療なのです。将来、あなたの子どもがすばらしいアスリートになるかもしれませんよ。

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王貞治選手は現役時代、歯の治療がシーズンオフの慣例だったという。世界のホームラン王は丈夫な歯が支えていた

Dr.コバヤシ(小林歯科医院 小林孝次) 高森町下市田2940 ☎0265-35-2316