座光山 領法寺(ざこうざん りょうぼうじ)
宗派:天台宗
本尊:阿弥陀如来
開創:天文~永禄年間(一五三二~六九)
開山:日勝上人
開基:座光寺為真

山吹藩座光寺家の菩提寺
領法寺は室町時代後期、山吹駒場の地に日蓮宗の僧・日勝上人により創建された。寛永元年(一六二四)、山吹藩座光寺家の菩提寺として現在地に移転。明治維新までの十三代にわたる領主の位牌が、初代為真公の木像とともにお祀りされている。
開創以来、領法寺の本寺は江戸谷中の感應寺(現天王寺)であったが、五代将軍綱吉の天台宗改宗の幕命により、天王寺とともに元禄十二年(一六九九)、比叡山を本山とすることになった。当寺で修行の後、浅草寺別当職、天王寺住職となる海侃(かいかん)和尚への報恩の月輪(がちりん)供養塔が境内に建立、また帰郷の折に使用した十万石相当の御駕籠が、東叡山寛永寺の木札とともに本堂に保存されている。
平成十七年の大改修により、本堂の改築、護摩堂の新築、境内の整備が行われた。同二十二年には、明治初年の廃仏毀釈で影響を受けた観音・勢至二菩薩が百四十年ぶりに造立され、阿弥陀三尊形式が整った
護摩堂─現世安穏を祈る修行の場
不動明王を本尊とする護摩堂は、比叡山の回峰行者(かいほうぎょうじゃ)である住職の悲願として、平成十四年に比叡山の檜の寄進を受けて建立された。毎月二十八日の縁日には、月参りの信者さんが護摩木を書き、真言を唱えて修行している。

宗派 | 天台宗 |
所在地 | 長野県下伊那郡高森町山吹1137 |
縁日・祭事 | 初不動尊厄除大祭:1月28日 大般若転読会:4月15日 施餓鬼会:7月第1日曜日 お大師会:12月10日 除夜の鐘・二年詣り:大晦日 不動明王縁日護摩供:毎月28日 |
体験 | 写経会(彼岸中日) |
電話 | 0265-35-3641 |
寺宝 | 釈迦涅槃図(伊倉応之画) 瀧見観音図(兆殿司画) 花鳥二幅(狩野信隆画) 聖観音坐像(藤原仏) |